御水飲オーガハッサム【S22/最終2131(12位)】
剣盾S22シングルで使用した構築を紹介します。
【使用構築】
【構築経緯】
①スカーフカイオーガからスタート
ザシアンを上から縛れて一貫しやすいポケモンが一般枠では見つけられなかったので、伝説枠で採用しようと思い、スカーフカイオーガから構築をスタートしました。カイオーガを受けられるポケモンは少なく、スタンダードな構築では襷やスカーフ、耐久振りによる行動保障で対面処理を狙うことが多いと考えました。そのため、削りを入れ行動保障を削ぐこと、対面操作をすることでカイオーガの有利対面を多く作り、相手のパーティを崩していくことをコンセプトに決定しました。
②クッション役としてハッサムを採用
コンセプトの削りと対面操作を両立する手段として、後攻蜻蛉返りを軸に決定しました。そこで、後攻蜻蛉が狙えるポケモンで単体性能、汎用性が最も高いハッサムをクッション役として採用しました。並びとしても、カイオーガとタイプ補完が良いこと、カイオーガが崩した相手を剣舞バレットで掃除できることから相性が良いと考えました。特に、攻め寄りでスタンダードな構築にも入りやすく、カイオーガ対策にもなるゴリランダーに明確に強い点は重要です。
③削りと通しを両立するガブリアスを採用
カイオーガは耐久値を盾に強引に殴っていける強みがありますが、そうした場合に潮吹きの火力低下により通しづらくなるため、別の通しアタッカーを選出に組み込みたいと考えました。加えて、ゴリランダー同様、攻め寄りでカイオーガ対策になるウオノラゴンは、コンセプトを歪めないために軸の段階で対応すべきでした。そこで、ウオノラゴン絡みに強く、ステルスロックや鮫肌による削りでカイオーガを通す補助と、スケイルショットによる自身の通しを両立できるガブリアスを採用しました。
④補完としてカプ・コケコを採用
ここまでで、相手の水タイプが重いこと、先制技でカイオーガを大きく削れる悪ウーラオス、イベルタルを縛りにくいことが気になりました。そのためそれらを意識し、カプ・コケコを採用しました。型は水への受け出しを強く意識し、耐久に厚いチョッキ型で採用しました。
⑤崩し枠としてカバルドン、テッカグヤを採用
コンセプトでは、カイオーガに受け出せるポケモンがいる場合を考慮していないので、それらに対する崩しが必要でした。その1体目にナットレイ、ヌケニンを意識して、炎の牙を搭載したカバルドン、2体目にラッキー、トリトドンを意識して、テッカグヤを採用して構築を決定しました。
【ポケモン紹介】
②ハッサム
④カプ・コケコ
【選出】
カイオーガに受け出せるポケモンに応じて選出を決めます。以下が主な選出です。
・不在:
カイオーガの対面処理を狙ってくるので、コンセプト通り、削りと対面操作からカイオーガを通します。選出自由度がかなり高く、ハッサムとガブリアスを軸に気になるポケモンに応じて変更します。
・ウオノラゴン:
ASのウオノラゴンは潮吹き×2 + (鮫肌 or ステルスロック)×2で倒せることを意識し立ち回ります。ハッサムを出せるとより削りを入れやすくなり盤石となります。チョッキの場合などは裏を通す方が楽なので、偶発対面などでは雷で突っ張って型を見ていました。
・ナットレイ:
カバルドンで奇襲が掛けられれば、そのままカイオーガやガブリアスを通すことができます。またHBの場合はカイオーガに受け出せないことも踏まえ、ガブリアス+カイオーガで役割集中を行うことも多くありました。処理ルートがかなり甘くなったのが反省点で、それなりに読みや願望が必要でした。
・ラッキー:
ラッキー入りは受け寄りに組まれることがほとんどなのでテッカグヤで崩す必要があります。そのため、ステロで補助できるガブリアスや削った相手次第で通るエースを併せて選出します。伝説枠がザシアンやムゲンダイナの場合はカバルドンに突っ張ってきやすく、処理した後TODで楽に勝てることが多くありました。
・水無効:
トリトドンの場合は、テッカグヤの身代わりを残して崩しに行きます。そうでない場合は回復しないので、ガブリアスやカプ・コケコで削ってカイオーガを通すこともありました。
【結果】
最終 2131 12位